水谷八重子(初代)

(みずたにやえこ)
女優。大正時代から昭和時代における日本の芸能界・演劇界を支えた中心人物の1人。水谷良重(二代目水谷八重子)の母。紫綬褒章・勲三等宝冠章受章者。文化功労者。

東京市牛込区(現在の東京都新宿区)に生まれ、端役ながら幼少時代から舞台に立つ。雙葉高等女学校(現在は東京都千代田区に本部を置く雙葉高等学校)を卒業後、新劇・大衆劇などのジャンルを問わず多くのオファーが舞い込む人気役者となった。

出演した主な作品には、「大尉の娘」「瀧の白糸」「花の生涯」「皇女和の宮」「明日の幸福」「鹿鳴館」「十三夜」「寺田屋お登勢」「明治の雪」など、多数。

主な受賞歴に、日本芸術院賞、菊池寛賞、NHK放送文化賞、大阪府民芸術賞、朝日文化賞などがある。

著書や写真集に、「水谷八重子」「水谷八重子1974~1979」「女優の運命 – 私の履歴書」「水谷八重子・女優一代」「舞台の合間に」「ふゆばら」「芸・ゆめ・いのち」「過ぎこしかた」「松葉ぼたん・舞台ぐらし五十年」などがある。

東京都文京区にある病院にて死去。死因は乳癌であった。74歳。晩年は癌を発症し、再発や転移を繰り返しながらも懸命な治療によってそれらを乗り越え、舞台活動や後進の育成に尽力していた。

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