嵐寛寿郎

(あらしかんじゅうろう)
俳優・プロデューサー。「嵐寛壽郎」(読みは同じ)と旧字体で表記されることもある。「アラカン」と呼ばれ多くのファンから親しまれ、第二次世界大戦前から戦後までの時代を代表する時代劇俳優として、その映画出演本数は300本以上と言われている。文楽人形遣いである初代桐竹紋十郎の孫。

京都府京都市に生まれ、若くして片岡松之助の一座に入団、「嵐徳太郎」の芸名で18歳にして初舞台を踏む。その後、歌舞伎の世界を経て、映画界に進出。初期の頃は「嵐長三郎」の名前で「鞍馬天狗」シリーズなどに出演し、瞬く間に主演を張る俳優に成長。大ヒットを飛ばす映画スターの仲間入りを果たした。

出演した主な映画には、上述した「鞍馬天狗」シリーズのほか、「青春」「鳴門秘帖」「新版大岡政談」「右門捕物帖(シリーズ)」「時代の踊子」「磯の源太」「御家人桜」「戸並長八郎」「口笛を吹く武士」「銭形平次捕物控(シリーズ)」「相馬の金さん」「鳴門秘帖」「江戸の悪太郎」「出世太閤記」「照る日くもる日」「薩摩飛脚」「当り矢金八捕物帖」「旗本やくざ」「明治天皇と日露大戦争」「天皇・皇后と日清戦争」「黄金奉行」「敵は本能寺にあり」「日本ロマンス旅行」「昭和侠客伝」「十三人の刺客」「残菊物語」「拳銃は俺のパスポート」「緋牡丹博徒(シリーズ)」「監獄人別帳」「殺し屋人別帳」「座頭市と用心棒」「五人の賞金稼ぎ」「昭和おんな博徒」「関東緋桜一家」「まむしの兄弟・懲役十三回」「ダイナマイトどんどん」「トラック野郎 – 一番星北へ帰る」「日本の首領(野望篇)」「ちゃんばらグラフィティー・斬る!」「白昼の死角」「神様のくれた赤ん坊」など、多数。

出演したテレビドラマには、「竜馬がゆく」「泣いてたまるか」「盤嶽の一生」「侍」「銭形平次」「特別機動捜査隊」「刑事くん」「木枯し紋次郎」「新選組」「ご存知時代劇」「ちょっとしあわせ」「鞍馬天狗」「ばあちゃんの星」「鞍馬天狗の家」「紅い花」「日本の戦後 」「破れ新九郎」などがある。

そのほか、「クイックワン」(株式会社ソフト99コーポレーション)、「ワリシン」(株式会社日本債券信用銀行)といったテレビCMなど、幅広いジャンルにて活躍した。

京都府京都市の自宅にて死去。死因は、脳血栓であった。77歳。同病を患い、自宅にて療養生活を送っていたものの、復帰はならなかった。

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