谷内六郎

(たにうちろくろう)
画家。特に、過去を懐古させるような昭和時代のノスタルジックな情景を描く風景画家として知られている。株式会社新潮社より発刊されている「週刊新潮」の表紙を手掛けていたことでも有名。人形作家である熊谷達子の夫。絵本作家である谷内こうたの叔父。

東京都渋谷区恵比寿に生まれ、駒沢尋常高等小学校を卒業後、働きながら独学で絵を学ぶ。第二次世界大戦後、主に政治風刺漫画の世界での活動などを経て、1956年より上述の通り「週刊新潮」の表紙絵を担当するようになる。その総点数は1,336本におよぶという。

発表した作品(書籍)には、「四季・谷内六郎」「海と風船」「海の子山の子」などがある。

なお、数々の作品や関連資料は、神奈川県横須賀市にある観音崎公園内の美術館「横須賀美術館」に別館として併設されている「谷内六郎館」にて鑑賞することが可能。

主な受賞歴に、文藝春秋漫画賞(1955年、「文藝春秋」の臨時増刊であった「漫画讀本」に掲載された「行ってしまった子」にて受賞)や、芸術祭奨励賞(1962年、作詞を手掛けた「遠い日の歌」にて受賞)などがある。

死因は、急性心不全であった。59歳。

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