映画監督(アメリカ)。アカデミー賞(監督賞、作品賞)を3度に渡って受賞するなど、ハリウッドの発展に多大なる貢献を果たし、アメリカを代表する映画監督の1人として称えられている。女優であるマーガレット・サラヴァンの元夫。なお、元々は「ヴィルヘルム・ヴァイラー」という名前だった。
特に、グレゴリー・ペックとオードリー・ヘプバーンが出演した1953年のロマンス映画「ローマの休日」で製作・監督を務めたことなどで有名。
監督を務めたそのほかの作品には、「稲妻の男」「新時代」「恋のからくり」「君を尋ねて三千里」「戦友の為」「北海の漁火」「お人好しの仙女」「やりくり宝船」「巨人登場」「デッドエンド」「孔雀夫人」「偽りの花園」「黒蘭の女」「月光の女」「メンフィス・ベル」「黄昏」「探偵物語」「友情ある説得 」「ベン・ハー」「大いなる西部」「コレクター」「ファニー・ガール」「おしゃれ泥棒」「L.B.ジョーンズの解放」などがある。
主な受賞歴に、冒頭で触れた通りアカデミー賞(監督賞、作品賞)に3度(1942年「ミニヴァー夫人」、1946年「我等の生涯の最良の年」、1959年「ベン・ハー」)輝いているほか、アカデミー賞(アービング・G・タルバーグ賞)、カンヌ国際映画祭パルム・ドール、AFI賞(生涯功労賞)、ゴールデングローブ賞(監督賞、作品賞)、英国アカデミー賞(作品賞)、ニューヨーク映画批評家協会賞(監督賞、作品賞)、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞(監督賞)、全米監督協会賞(D・W・グリフィス賞、長編映画監督賞)、ボディル賞(アメリカ映画賞)などがある。そのほか、ノミネートは数え切れないほど多数。
アメリカ合衆国・カリフォルニア州ロサンゼルスの西部に位置するビバリーヒルズの自宅にて死去。死因は、心臓麻痺であった。79歳。前日までイギリスで開催された映画祭に出席しており、家族や関係者にとってもあまりに突然の訃報となってしまった。