(なかはらじゅんいち)
画家・イラストレーター・ファッションデザイナー・人形作家・編集者。宝塚歌劇団男役トップスターの女優であった葦原邦子の夫。画家である中原洲一の父。俳優・声優である加古臨王の祖父。
日本美術学校を卒業。18歳のときに作ったフランス人形が関係者の目に留まり、百貨店での個展開催に至る。以後、雑誌の挿絵やイラストなども手掛けるようになり、瞬く間に人気画家・イラストレーターに成長。さらには、女性雑誌である「女の部屋」「それいゆ」や、若年層向け雑誌の「ジュニアそれいゆ」「ひまわり」などを創刊、編集長を務めながら、インテリアデザイナー、スタイリスト、ファッションデザイナーなど数々のジャンルで幅広く活躍した。2000年には、山梨県にある河口湖畔に「中原淳一美術館」が開館(2005年閉館)。
書籍や画集などの著作には、「あなたがもっと美しくなるために」「こども服の絵本」「七人のお姫さま」「子供ノきもの」「中原淳一作品集」「中原淳一・抒情画の世界」「愉しく新しく」「啄木かるた」「それいゆ表紙集」「淳一絵はがき」「女性の美と夢に生きた中原淳一の世界」「青き夢」「しあわせの花束」「ひまわりみだしなみ手帖」「少女たちの四季」「中原淳一ジュニアのスタイルブック」「中原淳一の幸せな食卓」「おしゃれの絵本」「美しく生きる言葉」「美しくなるための心がけ50」「美しさをつくる」「女性を美しくする言葉」「中原淳一あこがれの美意識」「ART BOX 美コレクション」「子供服の絵本」「宝塚物語」「女学生服装帖」などがある。
病院にて死去。死因は病気であるが、病名などの詳細情報は明確ではない。70歳。晩年は心臓発作や脳梗塞、脳血栓などに悩まされ、最後の入院までに7回以上倒れ、入退院を繰り返していたという。