寺山修司

(てらやましゅうじ)
歌人・劇作家・脚本家・随筆家(エッセイスト)・作詞家。そのほか、ジャンルを問わず幅広い活躍を見せており、その活動を特定の職種で表すことはできない。「昭和の啄木」「アングラ演劇四天王」「「言葉の錬金術師」など、様々な異名によって称えられた。演劇実験室と呼ばれ、アングラ演劇のアヴァンギャルドな劇団として知られる「天井桟敷」主宰者。女優・映画プロデューサーである九條今日子の元夫。

俳句や詩、短歌の作品集に、「櫂詩劇作品集」「はだしの恋唄」「われに五月を」「田園に死す」「ひとりぼっちのあなたに」「寺山修司全歌集」「現代詩文庫・寺山修司」「花粉航海」「わが金枝篇」「寺山修司俳句全集」などがある。

小説には、1966年に刊行され、当人唯一の長編小説作品となっている「あゝ、荒野」がある(2011年に戯曲化、2017年には映画化された)。

随筆(エッセイ)や評論の分野における作品には、「戦後詩」「現代の青春論」「競馬場で逢おう」「みんなを怒らせろ」「自叙伝らしくなく誰か故郷を想はざる」「書を捨てよ、町へ出よう」「思想への望郷」「地下演劇」「幸福論」「対談・競馬論」「地下想像力」「馬敗れて草原あり」「花嫁化鳥 – 日本呪術紀行術紀行」「鉛筆のドラキュラ」「不思議図書館」「スポーツ版裏町人生」「地球をしばらく止めてくれ ぼくはゆっくり映画を見たい」「幻想図書館」「ロミイの代辯」などがある。

脚本を手掛けたテレビ番組には、「家族あわせ」「Q – ある奇妙な診断書 -」「不死鳥」「田園に死す」「お気に召すまま」「海へ行きたい」「おかあさん」「わが心のかもめ」「九月が来るたび」「子守唄由来」「足利尊氏」「水葬記」「でっかく生きろ!」「一匹」など。

ラジオドラマでは、「鳥籠になった男」「恐山」「コメット・イケヤ」「黙示録」「まんだら」「キャスター」「もう呼ぶな、海よ」「いつも裏口で歌った」「大人狩り」「中村一郎」など。

脚本や監督を手掛けた映画では、「みな殺しの歌より 拳銃よさらば!」「夕陽に赤い俺の顔」「乾いた湖」「無頼漢」「初恋・地獄篇」「涙を、獅子のたて髪に」「サード」「怪盗ジゴマ(音楽篇)」「田園に死す」「上海異人娼館/チャイナ・ドール」「ボクサー」「書を捨てよ町へ出よう」「さらば箱舟」トマトケチャップ皇帝」「消しゴム」「マルドロールの歌」「一寸法師を記述する試み」「青少年のための映画入門」「ジャンケン戦争」などがある。

作詞を手掛けた楽曲は軽く600曲を超えると言われており、その一部には、「コメットさん」「コメットさんが来てからは」「燃えろサーキット」「時には母のない子のように」「酔いどれ船」「あしたのジョー」「力石徹のテーマ」「君にお月さまをあげたい」「がんばれ長嶋ジャイアンツ」「浜昼顔」「時代はサーカスの象にのって」「もう頰づえはつかない」などがある。

東京都杉並区にある病院にて死去。直接の死因は、敗血症であった。47歳。かねてより肝硬変によって入退院を繰り返していた上、死去の直前には腹膜炎も併発していたという。

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