(ありよしさわこ)
作家・小説家・劇作家・演出家。幅広いジャンルにおいて作品を執筆し、ベストセラーを次々と生み出した作家の1人として有名。随筆家(エッセイスト)・小説家である有吉玉青の母。興行師・実業家・国際芸能プロモーターである神彰の元妻。
主な発表作品には、「一の糸」「香華」「連舞」「木瓜の花」「断弦」「助左衛門四代記」「出雲の阿国」「和宮様御留」「鬼怒川」「有田川」「紀ノ川」「私は忘れない」「複合汚染」「日本の島々、昔と今。」「有吉佐和子の中国レポート」「不信のとき」「青い壺」「夕陽カ丘三号館」「三婆」「ふるあめりかに袖はぬらさじ」「げいしゃわるつ・いたりあの」「まつしろけのけ」「こぶとりじいさん」「ほむら」「助左衛門四代記」「ぷえるとりこ日記」「ライオンのめがね」「海暗(うみくら)」「かみながひめ」「女二人のニューギニア」「孟姜女考」「複合汚染その後」「開幕ベルは華やかに」「有吉佐和子と七人のスポーツマン」「花ならば赤く」など。その作品の多くが上述の通りベストセラーとなり、映画やテレビドラマとして映像化されている。
脚本を手掛けた作品や戯曲には、「ふるあめりかに袖はぬらさじ」「山彦ものがたり」「石の庭(テレビドラマ)」などがある。翻訳では、「最後の植民地」(ブノワット・グルー)、「ケイトンズヴィル事件の九人」(ダニエル・ベリガン)など。
主な受賞歴に、芸術祭奨励賞(テレビ部門)・芸術祭賞(音楽部門)、小説新潮賞、婦人公論読者賞、マドモアゼル読者賞、文藝春秋読者賞、女流文学賞、芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞、日本文学大賞など、多数。
東京都杉並区にある自宅にて死去。死因は、急性心不全であった。53歳。突然の死去だったため行政解剖が施されたものの、自殺や事件などの可能性はないと判断され、病死と断定された。