石川達三

(いしかわたつぞう)
作家・小説家。社会小説や風俗小説などの著作が次々とベストセラーになるなど人気作家として多くの支持を得た。第1回芥川賞を受賞した小説家としても有名。文芸や演劇、音楽などの分野において優れた実績を残した人物を優遇するための文化庁特別機関である日本芸術院・会員。日本文芸著作権保護同盟会長、公益社団法人日本文藝家協会理事長、一般社団法人日本ペンクラブ会長、アジア・アフリカ作家会議東京大会会長などの要職も歴任した。

主な著作に、「最近南米往来記」「日蔭の村」「あんどれの母」「結婚の生態」「花のない季節」「盲目の思想」「大地と共に生きん」「生きてゐる兵隊」「ろまんの残党」「望みなきに非ず」「石川達三選集」「幸福の限界」「泥にまみれて」「風にそよぐ葦」「神坂四郎の犯罪」「古き泉のほとり」「誰の為の女」「地上の富」「青色革命」「悪の愉しさ」「四十八歳の抵抗」「親知らず」「石川達三作品集」「頭の中の歪み」「私の少数意見」「野育ちの鳩」「傷だらけの山河」「稚くて愛を知らず」「私の人生案内」「洒落た関係」「私ひとりの私」「青春の蹉跌」「金環蝕」「あの男に関して」「解放された世界」「流れゆく日々」「現代の考え方と生き方」「その最後の世界」「生きるための自由」「不信と不安の季節に」「時代の流れとともに」「もっともっと自由を・・・」「小の虫・大の虫」「包囲された日本」「その愛は損か得か」「若者たちの悲歌」「いのちの重み」「徴用日記その他」などがある。

主な受賞歴に、1935年の中編小説「蒼氓」による第1回芥川龍之介賞(1935年)を始め、文藝春秋読者賞(1964年)、菊池寛賞(1969年)などがある。

東京都目黒区にある病院にて死去。死因は、肺炎であった。79歳。晩年は心臓に不安を抱え病気がちだったが、胃潰瘍をこじらせて吐血するなど、急激に体調が悪化し入院していた。最終的には肺炎を併発し、入院から僅か10日後に亡くなってしまった。

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