白洲次郎

(しらすじろう)
実業家。1945年から1952年まで連合国軍最高司令官総司令部の占領下にあった日本で、吉田茂の側近として活躍したほか、貿易および貿易に伴う外国為替の管理などを担うため、第二次世界大戦後の日本において設置された商工省の外局である貿易庁にて、初代長官を務めたことなどで知られている。役人・実業家であった白洲退蔵の孫。実業家であった白洲文平の息子。文筆家である白洲信哉の祖父。

上述の貿易庁長官のほか、セール・フレイザー商会取締役、日本食糧工業取締役、帝国水産理事、終戦連絡事務局参与、終戦連絡事務局次長、東北電力会長、軽井沢ゴルフ倶楽部常任理事、同倶楽部理事長など、数々の企業役員を中心に、さまざまな要職を歴任した。

その半生はたびたびメディアや作品テーマとして取り上げられている。その一部として、伊藤俊也が監督・脚本を務め、浅野忠信が主役(当人役)を演じた2020年の映画「日本独立」や、「憲法はまだか」(NHK)、「白洲次郎」(NHK)、「負けて、勝つ」(NHK)、「エアガール」(テレビ朝日系列)、「アメリカに負けなかった男」(テレビ東京系列)などのテレビドラマがある。

東京都港区にある病院にて死去。死因は、急性肺炎であった。83歳。11月に入ってから胃潰瘍と内臓疾患を発症し、突然体調を崩して入院していたという。

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