山下菊二

(やましたきくじ)
画家。同じく画家であった谷口董美の弟。

徳島県三好市に生まれ、香川県立工芸学校を卒業後、日本にシュルレアリスムを広め、著名な洋画家として名を馳せていた福沢一郎に師事。その後、東宝教育映画株式会社への勤務などを経て、1946年に「前衛美術会」を大塚睦や高山良策らと結成する。1949年、美術文化協会会員(翌1950年退会)。一方で、日本共産党に入党し、松川裁判、狭山裁判、安保闘争、山村工作隊などの活動にも参加するなど、多くの会や団体に参加もしくは結成し、さまざまな活動を行っていた。

主な作品に、「転化期」「葬列」「あけぼの村物語」「見られぬ祭」などがある。

画集には、「山下菊二画集 1919 – 1986」「くずれる沼(画家・山下菊二の世界)」など。

著書に、「いのる」「沼の妖鳥たち」など。

死因などの詳細は明確になっていない。67歳。11年ほど前に、筋萎縮症と診断されているが、因果関係などは不明。

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