殿山泰司

(とのやまたいじ)
俳優・随筆家(エッセイスト)。戦後の日本映画界には欠かせない名バイプレイヤーだった。

出演した主な映画には、デビュー作となる1939年の「空想部落」を始め、「安城家の舞踏会」「酔いどれ天使」「長屋紳士録」「四人目の淑女」「わが生涯のかがやける日」「暴力の街」「戦火の果て」「森の石松」「偽れる盛装」「嘆きの女王」「源氏物語」「山びこ学校」「ひめゆりの塔」「千羽鶴」「村八分」「足摺岬」「愛と死の谷間」「泥だらけの青春」「太陽のない街」「美女と怪龍」「姉妹」「警察日記」「どぶ」「真昼の暗黒」「美女と怪龍」「狼」「空飛ぶ円盤恐怖の襲撃」「ジャズ娘誕生」「幕末太陽傳」「悲しみは女だけに」「夜の鼓」「完全な遊戯」「人間の壁」「第五福竜丸」「キクとイサム」「にあんちゃん」「人間の條件」「いろはにほへと」「筑豊のこどもたち」「にっぽんのお婆あちゃん」「人間」「キューポラのある街」「にっぽん昆虫記」「越後つついし親不知」「赤い殺意」「母」「悪党」「こころの山脈」「恐山の女」「処刑の島」「白昼の通り魔」「処刑の島」「やればやれるぜ全員集合!!」「神々の深き欲望」「本能」「かげろう」「白昼の襲撃」「温泉こんにゃく芸者」「裸の十九才」「沈黙/SILENCE」「未亡人ごろしの帝王」「新網走番外地・嵐呼ぶダンプ仁義」「約束」「夏の妹」「遠い日の母は美しく」「赤い鳥逃げた?」「夜の歌謡シリーズ」「砂の器」「わが道」「特出しヒモ天国」「愛のコリーダ」「キンキンのルンペン大将」「はなれ瞽女おりん」「遠い一本の道」「復讐するは我にあり」「太陽の子・てだのふあ」「遠い明日」「戒厳令の夜」「泥の河」「ええじゃないか」「楢山節考」「水のないプール」「近頃なぜかチャールストン」「トロピカルミステリー」「コミック雑誌なんかいらない!」「ジャズ大名」「ハチ公物語」「女衒/ZEGEN」「さくら隊散る」「TOMORROW/明日」「黒い雨」「花物語」「千羽づる」など、多数。

テレビドラマでは、「どたんば」「海の蝶」「総会屋錦城」「悪人往生」「少女」「鬼の夜ばなし」「私のダイヤモンド」「女房の秘宝」「円朝暦」「東京0時刻」「にあんちゃん」「いろはにほへと」「題名のないドラマ」「雑草の歌」「私だけが知っている」「北斗の子」「ひとりばっちじゃない」「夫婦百景」「判決」「泣いてたまるか」「ザ・ガードマン」「おはなはん」「鬼平犯科帳」「時間ですよ」「七人の刑事」「五番目の刑事」「ユタとふしぎな仲間たち」「銭形平次」「おしどり右京捕物車」「ザ・ボディガード」「新・座頭市」「特捜最前線」「幽霊列車」「鬼平犯科帳 」「プロハンター」「人間万事塞翁が丙午」「噂の刑事トミーとマツ」「太陽にほえろ!」「うちの子にかぎって・・・パート2」「父の詫び状」「1・2・3と4・5・ロク」など、こちらも多数。

著書に、「三文役者のニッポン日記」「三文役者の無責任放言録」「バカな役者め!!」「日本女地図 – 自然は、肉体にどんな影響を与えるか」「にっぽん・あなあきい伝」「殿山泰司のしゃべくり105日」「殿山泰司のミステリ&ジャズ日記」「三文役者の待ち時間」「殿山泰司ベスト・エッセイ」などがある。

主な受賞歴に、毎日映画コンクール・男優主演賞(1962年、新藤兼人が監督を務めた「人間」にて受賞)などがある。

死因は、肝臓癌であった。73歳。前年に同病に罹っていることが発覚し、体調が優れない中、3本の映画に出演(そのほかにも1本出演が決まっていたが、体調悪化により断念)。最後のロケが終了後、帰宅中に動けなくなり、そのまま入院したという。

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