(もりあつし)
作家・小説家。長崎県長崎市出身。
主な著作(一部共著)に、芥川賞を受賞した「月山」や、野間文芸賞を受賞した「われ逝くもののごとく」(ともに後述)を始め、「鳥海山」「文壇意外史」「わが青春わが放浪」「意味の変容」「わが風土記」「マンダラ紀行」「月山抄」「われもまた – おくのほそ道」「十二夜 – 月山注連寺にて」「わが人生の旅」「浄土」「天に送る手紙」「酩酊船(森敦初期作品集)」「森敦全集」「森敦のおかっぱ愛情学」「浦島太郎の人間探検記」「一即一切、一切即一」「対談・文学と人生」などがある。
主な受賞歴に、雑誌「季刊芸術」に掲載された「月山」にて受賞した1974年の芥川龍之介賞を始め、1987年に「われ逝くもののごとく」で受賞した野間文芸賞などがある。なお、芥川賞受賞時の年齢は62歳であり、当時の最高齢受賞記録となっていた(その後、2013年に黒田夏子が75歳で受賞)。
東京都新宿区にある病院にて死去。死因は、腹部大動脈瘤破裂による急性心不全であった。77歳。自宅にて意識を失ってしまい、緊急搬送されたものの、その日のうちに帰らぬ人となってしまった。