ファッションモデル・女優(フランス)。「キャピー」「キャップ」などの愛称で親しまれた。ちなみに「キャプシーヌ」とは、フランス語で「キンレンカ」(金蓮花:「ノウゼンハレン」とも呼ばれる草花の一種)のことを指す。俳優であるピエール・トラボーの元妻。
フランスのヴァール県・サン=ラファエルに生まれ、ハイスクールを卒業後、パリを観光旅行している際にスカウトされてファッションモデルの道を歩み始める。ほどなくしてクリスチャン・ディオール(Christian Dior SE)などの著名ブランドを代表する人気モデルとなり、女優として映画などにも出演するようになる。銀幕デビューは、ジャン・コクトーが監督を務めた「双頭の鷲」だった。その後はアメリカ合衆国にも進出し、トップレベルのファッションモデルとして注目を集めるとともに、ハリウッド映画への出演依頼も増えていった。
出演した主な映画作品には、上述のデビュー作「双頭の鷲」を始め、「フルフル」「わが恋は終りぬ」「荒野を歩け」「アラスカ魂」「第七の暁」「ピンクの豹」「何かいいことないか子猫チャン」「ライオン」「サテリコン」「黄色い戦場」「三人の女性への招待状」「ベルモンドの怪盗二十面相」「レッド・サン」「ジャガーNO.1」「聖女アフロディーテ」「ピンク・パンサー(シリーズ)」「デモンズ・キラー」などがある。
テレビ映画・テレビシリーズでは、「愛と復讐のヒロイン」「ジェシカおばさんの事件簿」「貴族探偵ブルーブラッド」など。
スイス・ヴォー州の州都であるローザンヌにて死去。死因は、飛び降り自殺であった。62歳。長きに渡って、重度の鬱病を患っていたという。なお、1928年とされている生年については1931~1933年という説もあり、死去時の年齢が50代後半だった可能性もある。