中村竹弥

(なかむらたけや)
俳優。東京府東京市浅草区(現在の東京都台東区)出身。女優である花柳小菊の夫。

元々は、歌舞伎役者の中村竹三郎に弟子入りし、15歳にして浅草宮戸座で初舞台を踏むなど、歌舞伎界で活動していた。その後は、時代劇を中心に数多くのテレビドラマで活躍するようになり、テレビが生み出した時代劇スターの中で、歌舞伎界出身の第1号とまで言われていた。以後、主に名バイプレイヤーとして数々の作品に出演。

出演した主なテレビドラマには、テレビデビュー作となる「不漁期」を始め、「江戸の影法師」「風流あばれ奉行」「旗本退屈男」「燃ゆる白虎隊」「丹下左膳」「源義経」「パパの青春」「レモンの涙」「ゆば」「S・Hは恋のイニシァル」「あゝ忠臣蔵」「ながい坂」「水戸黄門」「銭形平次」「鬼平犯科帳」「大岡越前」「大江戸捜査網」「美しきチャレンジャー」「ウルトラマンタロウ」「非情のライセンス」「遠山の金さん」「子連れ狼」「桃太郎侍」「ただいま見習中・逃げないでママ」「松本清張の種族同盟」「雪姫隠密道中記」「斬り捨て御免!」「西部警察(シリーズ)」「大奥」「京都慕情殺人事件」「素晴らしき帰郷」「特命刑事ザ・コップ」「密会の宿」などがある。

出演した主な映画は、銀幕デビュー作となる「残酷の河」を始め、「幕末残酷物語」「新鞍馬天狗」「やくざの横顔」「昭和残侠伝・一匹狼」「飛車角と吉良常」「侠客列伝」「続・渡世人」「隠密同心 – 大江戸捜査網」「俺ら東京さ行ぐだ」「マルサの女2」など、多数。

医療センターにて死去。死因は、心不全であった。71歳。1990年に入ってから体調を崩し、出演していた舞台を降板。その後も回復することはなく、入院してから僅か8日後に帰らぬ人となってしまった。

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