土門拳

(どもんけん)
写真家。報道写真やスナップ写真、ポートレートなどのさまざまなジャンルにおいて作品を残し、昭和時代に活躍した日本を代表する写真家の1人として有名。屈指の文筆家としても知られ、エッセイ(随筆)などの書物も残した。勲四等旭日小綬章受章者。

山形県飽海郡酒田町(現在の山形県酒田市)に生まれ、東京・横浜など住居を転々としたのち、1926年に油絵が横浜美術展覧会に入選するなど若くしてアーティストとしての頭角を現す。1933年からは宮内幸太郎に師事し、写真を学び始める。その後、1935年には名取洋之助にも師事し、報道写真など様々な写真を撮り始めた。

主な作品集には、「室生寺」「風貌」「るみえちゃんはお父さんが死んだ」「ヒロシマ」「日本人の原像」「日本名匠伝」「荻原守衛」「骨董夜話」「こどもたち」「三人三様」「土門拳自選作品集」「現代彫刻」「土門拳古寺巡礼」「土門拳の昭和」「昭和のこども」などがある。

随筆集には、「死ぬことと生きること」「続・死ぬことと生きること」「写真随筆」「土門拳写真論集」「風貌・私の美学 – 土門拳エッセイ集」などがある。

没後に刊行された作品集には、「土門拳の伝えたかった日本」「土門拳の仕事」「土門拳の早稲田1937」「土門拳の室生寺」「土門拳のこどもたち」「古寺を訪ねて東へ西へ」「逆白波のひと・土門拳の生涯」「強く美しいもの」など。

東京都港区にある病院にて死去。死因は、心不全であった。80歳。

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