(おぐにひでお)
脚本家・映画監督。数々の映画やテレビドラマにおいて脚本を手掛け、毎日映画コンクール脚本賞や全米脚本家組合賞(ジャン・ルノアール賞)を受賞するなどの実績を残した。
また、いくつかの作品では監督も務めている。テレビ番組の制作プロダクションである株式会社シー・エー・エル(C.A.L)の役員なども歴任した。勲四等瑞宝章受章者。日本で最も脚本料の高い脚本家としても知られ、当時の一軒家の値段の約半分程度の脚本料を取っていたとされる。
脚本を手掛けた主な映画作品に、「モダン・マダム行状記」「嬉しい娘」「恋愛人名簿」「魔風恋風」「のぞかれた花嫁」「あなたと呼べば」「オリムピック横町」「ジャズ忠臣蔵」「浴槽の花嫁」「弥次㐂夛道中記」「水戸黄門漫遊記」「清水港」「エンタツ・アチャコの新婚お化け屋敷」「昨日消えた男」「待って居た男」「阿片戦争」「婦系図」「続婦系図」「三十三間堂通し矢物語」「リラの花忘れじ」「待っていた象」「海賊船」「東京のえくぼ」「生きる」「煙突の見える場所」「七人の侍」「どん底」「日露戦争勝利の秘史」「四谷怪談」「浮世風呂」「悪い奴ほどよく眠る」「橋蔵のやくざ判官」「大暴れ五十三次」「トラ・トラ・トラ!」「赤ひげ」「集団奉行所破り」「クレージーの無責任清水港」「どですかでん」「椿三十郎」「隠し砦の三悪人」などがある。
また、テレビドラマでは、「剣」「生きる」「天国と地獄」などの脚本に携わった。
さらに、監督として、「金語楼の親爺三重奏」「ロッパ歌の都へ行く」といった映画も制作している。
死因詳細不明。91歳。