(うのちよ)
小説家・随筆家。編集や着物デザインなども手掛けるマルチな才能を有する女性。明治・大正・昭和・平成と4つの時代を生き抜き、波乱に満ちた生涯を送った。小説家である尾崎士郎、及び同じく小説家である北原武夫の元妻。日本芸術院会員。勲二等瑞宝章受章者。文化功労者。
主な作品に、「幸福」「オペラ館サクラ座」「ひとの男」「女の愛情」「おはん」「ピイピイ三吉」「わたしの青春物語」「人形師天狗屋久吉」「色ざんげ」「或る一人の女の話」「風の音」「恋は愉しいか」「ママの話」「自伝的恋愛論」「私のおとぎ話」「生きて行く私」「私はいつでも忙しい」「幸福は幸福を呼ぶ」「私のしあわせ人生」「幸福に生きる知恵」「私の作ったきもの」「私何だか死なないような気がするんですよ」「百歳ゆきゆきて」「人生学校」などがある。「おはん」「生きて行く私」など、映像化され、映画やテレビドラマとして公開された作品も多い。
主な受賞歴に、日本芸術院賞・女流文学賞・野間文芸賞・菊池寛賞などがある。
病院にて死去。急性肺炎のため。98歳。