加藤治郎

(かとうじろう)
将棋棋士。早稲田大学商学部在学中、大学将棋部の第一号と言われている「早大将棋研究会」の発起人となり、卒業後にプロとなった。大学出身者として初めてのプロ棋士として知られている。しかしながら、1949年に39歳の若さで引退している。

「ダンスの歩」「タレ歩」「ガッチャン銀」「箱入り娘」「陽動振り飛車」「ちょんまげ美濃」など、手筋や戦法の名付け親としても有名。

引退後は、観戦記を執筆する観戦記者として活躍した。引退時の最高段位は八段だが、引退後の1978年に名誉九段となった。

日本将棋連盟出版部の将棋専門月刊誌「将棋世界」の編集長を始め、日本将棋連盟会長・同連盟名誉会長・将棋ペンクラブ名誉会長などを歴任。

受賞歴に、将棋大賞特別賞・東京将棋記者会賞・日本将棋連盟功労賞(観戦記者として)などがある。勲四等旭日小綬章の受章者でもある。

著書に、「将棋は生きてゐる」「筋違角棒銀戦法」「将棋は歩から」「将棋歩の道場」「棋聖戦名局集」「日本将棋大系」「将棋新戦法」「昭和のコマおと」「将棋戦法大事典」「証言 将棋昭和史」「将棋の格言」などがある。

死因詳細不明。86歳。

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