埴谷雄高

(はにやゆたか)
作家・小説家・評論家。主に政治などの思想について評論した。日本共産党へ入り、治安維持法などによって逮捕・起訴されたこともある。戦後における文学界を代表する作家の1人として有名。

主な受賞歴に、日本文学大賞・谷崎潤一郎賞・藤村記念歴程賞などがある。

主な著書に、「死霊」「ロダン」「不合理ゆえに吾信ず」「虚空」「罠と拍車」「闇のなかの思想」「ドストエフスキイ」「振子と坩堝」「渦動と天秤」「姿なき司祭」「欧州紀行」「石棺と年輪」「蓮と海嘯」「影絵の時代」「戦後の文学者たち」「内界の青い花」「戦後の先行者たち」「雁と胡椒」「虹と睡蓮」「滑車と風洞」「散歩者の夢想」「幻視の詩学」「影絵の世界」「凝視と密着」「黙示と発端」「微塵と出現」「単独と永劫」「重力と真空」「跳躍と浸潤」「瞬発と残響」「さびしい文学者の時代」「意識革命宇宙」「生老病死」「幻視者宣言」「埴谷雄高は最後にこう語った」「武田泰淳研究」「精神のリレー」「戦後日本思想大系」などがある(共著・編著を含む)。なお、代表作として特に知られている「死霊」は、その内容の難解さ故、20世紀における最大の実験小説とも称され、死去するまで50年以上の時間を費やして執筆を続けてきた未完の大作である。

自宅にて死去。死因は、脳梗塞。87歳。

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