星新一

(ほししんいち)
作家・小説家。星製薬創業者・星薬科大学創立者である星一(ほしはじめ)の息子。父の亡き後を継ぎ、星製薬の社長を務めていたこともあるという異色の経歴の持ち主。

SFのジャンルを中心に、1,000を優に超える作品を残し、海外でも高い人気を誇る「ショートショートの神様」である。一般的に「ショートショート」とは、短編小説や掌編小説、あるいは数分で読み終えることが可能な超短編小説とされる。筒井康隆・小松左京と共に、「SF御三家」と称され、爆発的な人気を博した。

日本SF作家クラブ初代会長・日本推理作家協会賞選考委員などを歴任。

受賞歴に、日本SF大賞特別賞・日本推理作家協会賞などがある。

主な作品に(上述の通り1,000を超える作品を執筆しているため、ほんの一部である。また、ショートショートを集めた短編集の題名も含む)、「人造美人」「ようこそ地球さん」「ボンボンと悪夢」「気まぐれ指数」「花とひみつ」「夢魔の標的」「おせっかいな神々」「ノックの音が」「妄想銀行」「気まぐれロボット」「宇宙の声」「殺し屋ですのよ」「ボッコちゃん」「ひとにぎりの未来」「さまざまな迷路」「おかしな先祖」「ちぐはぐな部品」「城のなかの人」「殿さまの日」「夜のかくれんぼ」「これからの出来事」「やっかいな関係」「竹取物語」「つぎはぎプラネット」などがある。

また、多くのエッセイ集も発表しており、「進化した猿たち」「きまぐれ体験紀行」「きまぐれ博物誌」「きまぐれフレンドシップ」「きまぐれエトセトラ」「あれこれ好奇心」などがある。

さらに、「ふしぎなくすり」「気まぐれ指数」「星新一ショートショート劇場」「きまぐれロボット」「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」など、多くの作品が映画やテレビドラマとして映像化もされている。現在でも定期的に放送され、高い人気を集めているフジテレビ系列の「世にも奇妙な物語」では、「なんでもない」「人形」「穴」「夢のつづき」「ブルギさん」など、いくつもの作品が原作として使われている。

病院にて死去。死因は、間質性肺炎であった。71歳。晩年は、口腔癌を発症し、手術や入退院を繰り返した後、最終的には肺炎の併発なども伴って入院生活が続いていた。

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