高橋和枝

(たかはしかずえ)
声優・女優。小学4年生の時に、劇団東童の舞台「青い鳥」を鑑賞して演劇に魅了され、高校時代・大学時代と演劇部に所属した。その後、劇団前進座などを経て、NHK東京放送劇団養成所に所属。ほどなくしてNHKラジオドラマ「都会の幸福」にて声優としてデビューを果たす。

その後は、ラジオドラマにおける生放送からテレビアニメまで、多数の作品において声優として活躍、海外ドラマや海外映画の吹き替えも数多く担当するようになった。特に、海外コメディードラマ「ザ・ルーシー・ショー」での吹き替えや、アニメ「サザエさん」における磯野カツオ役(2代目)が有名。磯野カツオ役はその後、亡くなる直前まで29年以上に渡って担当し続けた。なお、磯野カツオ役を最初に努めたのは(初代)、アニメ「ドラえもん」でドラえもんの声を長きに渡って務めたことであまりにも有名な大山のぶ代である。また、高橋和枝自身も「骨川スネ夫の母」役や「黄色いドラえもん」役として「ドラえもん」への出演を果たしている。

受賞歴に、声優アワード特別功労賞など。

声優として出演したテレビアニメ・劇場アニメには、上述した「サザエさん」や「ドラえもん」を始め、「鉄腕アトム」「鉄人28号」「黄金バット」「魔法使いサリー」「妖怪人間ベム」「ゲゲゲの鬼太郎」「アタックNo.1」「ひみつのアッコちゃん」「赤胴鈴之助」「ど根性ガエル」「勇者ライディーン」「母をたずねて三千里」「野球狂の詩」「くじらのホセフィーナ」「まいっちんぐマチコ先生」「怪物くん」「みゆき」「おねがい!サミアどん」「それいけ!アンパンマン」「楽しいムーミン一家」「ながぐつ三銃士」「きかんしゃやえもん D51の大冒険」「セロ弾きのゴーシュ」「ちびっ子レミと名犬カピ」などがある。

吹き替えを担当した海外ドラマ・海外映画には、上述した「ザ・ルーシー・ショー」を始め、「陽気なルーシー」「ガラスの靴」「媚薬」「娼婦」「合併結婚」「よろめき珍道中」「E.T.」「足ながおじさん」「がんばれ!ベアーズ」「ウィロー」「クリスタル殺人事件」「殺したいほどアイ・ラブ・ユー」「ダーティファイター」「グレムリン」「大砂塵」「大陸横断超特急」「ミンクの手ざわり」「見知らぬ乗客」「ライムライト」「四つの願い」「奥さまは魔女」「アルフ」「スタートレック」「0011ナポレオン・ソロ」「ミステリーゾーン」「ゆかいなブレディー家」などがある。さらに、海外アニメでは、「ゴリラのゴンちゃん」「怪力アント」「トムとジェリー大行進」「アルビンとチップマンクス」など。

その他、人形劇・特撮ドラマ・ラジオドラマ・学習教材・ビデオなどにおいても、多数の作品で活躍した。

女優として出演した映画やテレビドラマには、「太陽にほえろ!」「そば屋梅吉捕物帳」「ダイエット殺人事件」「大誘拐」「猫の散歩」「夫婦百景」などがある。

病院にて死去。死因は、骨髄異形成症候群であった。70歳。同病には10年近く悩まされ、闘病しながら仕事をこなしていたという。

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