作家・小説家・作曲家。作家・劇作家であるジェイン・ボウルズの夫(1973年に先立たれている)。
最も有名な作品として、ベルナルド・ベルトルッチが監督を務め、ジョン・マルコヴィッチとデブラ・ウィンガーが主役を演じた映画「シェルタリング・スカイ」の原作となった小説「極地の空」がある。同作品は、北アフリカを舞台に、1組の夫婦における過酷な運命が描かれたものであった。
その他の作品には、モロッコ人である少年と3人の駐在員との親交を描いた「蜘蛛の家」を始め、「雨は降るがままにせよ」「世界の真上で」「優雅な獲物」「真夜中のミサ」「モロッコ幻想物語」などがある。また、オペラ「イェルマ」の他、「デンマーク・ヴェジ」「センチメンタルな会話」「ピクニック・カンタータ」「パストレラ」「ヤンキー・クリッパー」といった作品の作曲も手掛けている。
死因は、心不全であった。88歳。