(まるきとし)
洋画家・著作家。日本画家である丸木位里の妻。かつては、「赤松俊子」(あかまつとしこ)名義で活動していたが、夫の母親の死去に伴い、夫の姓である丸木を名乗ることを決意し、「丸木俊子」(まるきとしこ)に変更。その後、さらに変更して「丸木俊」になった。NHKアナウンサーの赤松俊理は、遠い親戚である。埼玉県民栄誉章受章者。広島県広島市市制功労者。
画集・挿画・図録・絵本などには、「原爆の図」「丸木位里・丸木俊の世界 生命への熱い視線」「ピース・ミーツ・アート!」「絵画と想像力」「香月泰男と丸木位里・俊、そして川田喜久治」美術家たちの「南洋群島」」「ヤシノミノタビ」「カモメサン」「お月さまに昇った話」「泣かなかった弱虫」「太陽と花園」「イーハト―ヴォ物語」「絵のない絵本」「パセリ通りの古い家」「十五夜の月」「天人のはごろも」「カラスだんなのおよめとり」「しゅぜんじものがたり」「ぶらんこのり」「ねんねんよう」「あかがえるのビルとタルタル」「ポケットの中のひみつ」「きつねのおきてがみ」「ルルの家の絵かきさん」「たけむすめ」「くびかざりぬすっと」「心のふしぎをみつめて」「どんぶらこっこ すっこっこ」「ちっちゃいこえ」などがある。
書物としての著作には、「絵ハ誰デモ描ケル」「生々流転」「女絵かきの誕生」「ちび筆」「言いたいことがありすぎて」「鎮魂の道 原爆・水俣・沖縄」「丸木俊 女絵かきの誕生」などがある。
受賞歴に、世界平和評議会国際平和賞、ソフィア特別賞、ブラティスラヴァ世界絵本原画展ゴールデンアップル賞、絵本にっぽん大賞、全米図書館協会ミルドレッド・バチェスター賞、ジェーン・アダムズ平和賞、ボストングローブ・ホーンブック賞、赤い鳥文学賞(特別賞)、小学館絵画賞、講談社文化賞・絵本賞、エイボン女性大賞、朝日賞など、多数。
病院にて死去。死因は、敗血症であった。87歳。