(ちゃがわいちろう)
お笑い芸人・コメディアン・俳優。1945年、当時浅草軽演劇で人気を博していた映画俳優・タップダンサー・喜劇役者である木戸新太郎(キドシン)に弟子入りし、キドシン一座のメンバーとなる。舞台を中心に活動していたが、その後は大阪を拠点としてコメディー番組やテレビドラマ、映画などでも活躍するようになった。男性でありながら女性的な立ち居振る舞いを見せるキャラクター(いわゆる「おかまキャラ」)を得意とする。
出演した主なテレビドラマには、「やりくりアパート」「番頭はんと丁稚(でっち)どん」「てなもんや三度笠」「銭形平次」「月影兵庫」「必殺仕置人」「非情のライセンス」「櫻守」「水戸黄門」「爆笑!ナンチャッテ横丁」「桃太郎侍」「鬼平犯科帳」「文吾捕物帳」「地獄の左門十手無頼帖」などがある。
また、出演した主な映画には、「サザエさんとエプロンおばさん」「雲の上団五郎一座」「やりくりアパート」「温泉あんま芸者」「色ごと師春団治」「西のペテン師東のサギ師」などがある。
病院にて死去。死因は、肝細胞癌であった。73歳。7月の公演中に背中の痛みを訴え、千秋楽を迎えたあとに入院。胃潰瘍と診断され、一旦は退院したものの、9月に病状が悪化。再度入院の上、肝細胞癌であることが発覚し、手術を受けていた。