J・J・ジョンソン

トロンボーン奏者・作曲家・ミュージシャン。カイ・ウィンディングと組んだコンボ「J&K」(ジェイ・ジェイ・ジョンソン&カイ・ウィンディング)など、トロンボーン・プレイヤーとして数々のグループを率いた名ミュージシャン。

1930年代~1940年代初頭にかけて流行した「スウィング・ジャズ」、及びその後1960年代後半までのビバップやインプロヴィゼーション(即興演奏)を含んだ「モダン・ジャズ」におけるトロンボーン・プレイヤーの第一人者として、世界的に評価されている。

共演した著名なミュージシャンには、「ブラウニー」の愛称で親しまれたクリフォード・ブラウン、「クロック」の愛称で親しまれたビバップ・ドラミングの第一人者であるケニー・クラーク、ベースを始めピアノも操るチャールス・ミンガス、「モダン・ジャズの帝王」と呼ばれて日本でも高い人気を博したマイルス・デイヴィス、ベーシストとして名高いレイ・ブラウン、グラミー賞4度ノミネートのピアニストであるトミー・フラナガン、ビバップスタイルのドラマーとして高い評価を得ていたマックス・ローチ、数々の評論家やミュージシャンから数多くのリスペクトを集めたピアニストであるハンク・ジョーンズなど、枚挙に暇がない。

発表したアルバム(上述した「J&K」によるものも含む)には、「J.J.ジョンソン・ジャズ・クインテット」「サウス・パシフィック・ジャズ」「ジ・エミネント・J.J.ジョンソン」「トロンボーン・バイ・スリー」「フォー・トロンボーンズ」「ブルー・トロンボーン」「アット・ジ・オペラ・ハウス」「リアリー・リヴィン」「マック・ザ・ナイフ」「プルーフ・ポジティヴ」「J.J.ズ・ブロードウェイ」「ブロードウェイ特急」「コンセプツ・イン・ブルー」「ザ・トータル」「ライヴ・イン・ジャパン」「ジャンピン・ブルース」「ビ・バップの巨人」「ヴィヴィアン」「アメイジング・グレイス」「レッツ・ハング・アウト」「クインテット・ライヴ・イン・アムステルダム 1957」「ライヴ・イン・ロンドン」「ジェイ・アンド・カイ」「トロンボーン・フォー・トゥー」「バードランドのJ&K」「ザ・グレート・カイ&J.J.」「イスラエル」「ストーンボーン」などがある。

アメリカ合衆国インディアナ州にあるインディアナポリスにて、死去。死因は、拳銃による自殺であった。77歳。前立腺癌に侵されており、それを苦にしての結末だったという。なお、晩年はあっさりとジャズ界を離れ、映画音楽家や青写真技師として活動していたという話もある。

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