映画監督・フィルム編集者(イギリス)。ジェームズ・ボンドが主人公の名作スパイ映画「007」シリーズにおける多くの作品で監督や編集を務めたことで有名。単に「ピーター・ハント」と表記されることも多い。
第二次世界大戦中にイタリアのモンテ・カッシーノで行われた「モンテ・カッシーノの戦い」に参加、終戦後も帰国せずそのままローマ大学に通った。イギリスに戻ってから映画の編集に携わるようになり、着々と経験を積みながら、監督も務めるようになった。
監督を務めた主な作品には、「007」シリーズ第5作である「007は二度死ぬ」(第2監督)、同じく第6作の「女王陛下の007」を始め、「ロジャー・ムーアの冒険野郎」「デス・ハント」「ゴールド」「ワイルド・ギースII」「トップレディを殺せ」「ハイパー・サピエンス」などがある。
また、「007」シリーズの編集においては1作目「007 ドクター・ノオ」より携わっており、その他に編集を手掛けた作品として、「ビスマルク号を撃沈せよ!」「戦艦デファイアント号の反乱」「ダイナミック作戦」「香港定期便」「国際諜報局」「ナイト・ゲーム」「女になる季節」「逃亡者」などがある。
さらに、テレビシリーズの監督も務めた。代表作には、ロジャー・ムーアがトニー・カーティスと共演した冒険テレビドラマ「ダンディ2 華麗な冒険」や、「私立探偵フィリップ・マーロウ」「猛獣大脱走/全市民緊急避難せよ」などがある。
死因は、心不全であった。77歳。