俳優・映画脚本家(カナダ)。後に、アメリカ合衆国の市民権を獲得している。女優であるジェシカ・タンディの元夫(死別)、児童文学作家・ファンタジー作家であるスーザン・クーパーの夫。
大学を卒業してから舞台などで活躍していたが、1943年にアルフレッド・ヒッチコックが監督を務めた「疑惑の影」で映画デビューを果たす。その後、数々の映画に出演する傍ら、舞台でも並行して活躍し、1946年にはシェイクスピア四大悲劇の1つ「ハムレット」の舞台でトニー賞を獲得している。また、1964年には同名の映画「ハムレット」にも出演した。
一方で、アルフレッド・ヒッチコックが監督を務め、ジョン・ドールやジェームズ・スチュワートらが出演した1948年のサスペンス映画「ロープ」では、脚本家として参画している(同作品は、テクニカラーと呼ばれる彩色技術が採用され、アルフレッド・ヒッチコックが初めて手掛けたカラー映画としても有名)。
出演した主な映画には、上述した「疑惑の影」や「ハムレット」、アーサー・ルビンが監督を務めたミュージカルホラー映画「オペラの怪人」を始め、「救命艇」「第七の十字架」「郵便配達は二度ベルを鳴らす」「ジーグフェルド・フォリーズ」「逃げた花嫁」「ルーズベルト物語」「クレオパトラ」「大脱獄」「コンラック先生」「ガープの世界」「インパルス!暴走する脳」「コクーン」「コクーン2」「ブロードウェイ・バウンド」「永遠のワルツ」「カミーラ/あなたといた夏」「ペリカン文書」「マイ・ルーム」「ニューヨーク東8番街の奇跡」「12人の怒れる男・評決の行方」などがある。
死因は、癌であった。91歳。