青木富夫

(あおきとみお)
俳優。大正生まれの俳優として、戦前にかけて子役スターとして活躍した。特に、サイレント映画の時代から戦後までにかけて、日本を代表する映画監督として君臨した小津安二郎に見出され、その作品にたびたび出演している。その後も映画を中心に晩年まで数多くの作品に出演し、その数は300本以上になると言われる。

2000年には、フランスの西部都市ナントで開催されているナント三大陸映画祭において、篠崎誠が監督を務めた映画「忘れられぬ人々」で主演男優賞を受賞した。

その他の出演映画には、「会社員生活」「落第はしたけれど」「足に触った幸運」「煙突男」「島の裸体事件」「大人の見る絵本 生れてはみたけれど」「生さぬ仲」「忠臣蔵」「君と別れて」「出来ごころ」「二つ燈籠」「一本刀土俵入り」「限りなき舗道」「この子捨てざれば」「箱入娘」「淑女は何を忘れたか」「カルメン純情す」「日本の悲劇」「風の中の子供」「ビルマの竪琴」「洲崎パラダイス赤信号」「月蝕」「海の野郎ども」「俺は待ってるぜ」「幕末太陽傳」「錆びたナイフ」「続・夫婦百景」「踏みはずした春」「場末のペット吹き」「完全な遊戯」「嵐の中を突っ走れ」「網走番外地」「ギターを持った渡り鳥」「海底から来た女」「事件記者・深夜の目撃者」「あじさいの歌」「喧嘩太郎」「渡り鳥いつまた帰る」「豚と軍艦」「キューポラのある街」「北帰行より 渡り鳥北へ帰る」「にっぽん昆虫記」「煙の王様」「ひとり旅」「潮騒」「赤い殺意」「逢いたくて逢いたくて」「二人の世界」「戦争と人間」「華麗なる一族」「終りなき生命を」「不死身なあいつ」「骨まで愛して」「ピストルオペラ」「犬と歩けば チロリとタムラ(遺作)」などがある。前述の通り、その数は300本以上に上るため、とてもではないが全てをここに書き切れるものではない。

また、「大都会 PARTII」「おひかえあそばせ」「大江戸捜査網」「てるてる家族」「こころ」といったテレビドラマにも数多く出演している。

死因は、肺癌であった。80歳。

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