橋本菊子

(はしもときくこ)
女優。「剣劇」を創出した「新国劇」や、現在は俳優の角野卓造が代表を務める「文学座」など、数々の劇団に所属しながら、多くのテレビドラマや映画に出演した。

出演した主な映画には、阪本順治が監督を務め、菅原文太や桐島かれんが出演した作品「鉄拳」や、是枝裕和の監督デビュー作となり、宮本輝の小説を江角マキコ主演で映像化した「幻の光」、江國香織の小説を原作とし、原田知世主演・合津直枝監督により映画化した「落下する夕方」などがある。

また、出演した主なテレビドラマは、三谷幸喜が脚本を手掛け、田村正和が主演を務めた「古畑任三郎」が近年では最も有名。その他、「あにいもうと」「心に詩あり」「夕やけ天使」「日本脳炎」「七人の刑事」「俺も殺せ」「おかあさん」「乗っていたのは二十七人」「天国の父ちゃんこんにちは」「あたしとあなた」「サザエさん」「特別機動捜査隊」「サインはV」「人形佐七捕物帳」「おらんだ左近事件帖」「寺内貫太郎一家」「あかんたれ」「太陽にほえろ!」「Gメン’75」「大都会 PARTII」「特捜最前線」「思えば遠くへ来たもんだ」「俺はおまわり君」「処女が見た」「わが町」「娘が愛した人は」「結婚式」「代議士の妻たちII」「世にも奇妙な物語」「はぐれ刑事純情派」「さすらい刑事旅情編」「眠れない夜をかぞえて」「悪いこと」「振り返れば奴がいる」「時をかける少女」「TOKYO23区の女」「ひまわり」「モモ子シリーズ」などがある。

その他、「加トちゃんケンちゃん光子ちゃん・笑いころげておもしろ家族!」「マジカルミステリー劇場」といった番組でも活躍した。

死因は、1998年に発症した脳梗塞に起因するものと思われる。90歳。没後の2006年には、遺族より句集「菊一輪」が出版された。

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