(しのだのぼる)
撮影監督。相米慎二が監督を務め、速水典子や寺田農が出演している1985年の映画「ラブホテル」にて、一般公開された劇場用作品としてのデビューを果たす。なお、この作品は翌年のヨコハマ映画祭で1位を獲得(撮影賞を受賞)した他、速水典子はこれによって最優秀新人賞を受賞している。
また、行定勲が監督を務め、柴咲コウ・長澤まさみ・大沢たかお・山﨑努・森山未來といった錚々たる俳優が出演した2004年の映画「世界の中心で、愛をさけぶ」では、日本アカデミー賞(最優秀撮影賞)を受賞している。その他の受賞歴に、1995年「Love Letter」にてヨコハマ映画祭(撮影賞)、1996年「スワロウテイル」にて日本アカデミー賞(優秀撮影賞)など。
上述した「ラブホテル」「世界の中心で、愛をさけぶ」「Love Letter」「スワロウテイル」といった代表作の他、撮影を手掛けた映画には、「杳子」「ハードボイルドハネムーン」「サード」「パイレーツによろしく」「危ない話」「宇宙の法則」「やるときゃやるぜ!」「まさあきの詩」「ワールド・アパートメント・ホラー」「グッドモーニング」「高松伸の世界」「東京ディズニーランド・タッチザファンタジー」「夏の庭」「突然炎のごとく」「BeRLiN」「undo」「名探偵コナン・時計じかけの摩天楼」「OPEN HOUSE」「HAPPY PEOPLE」「PiCNiC」「四月物語」「死国」「クロエ」「リリイ・シュシュのすべて」「八月の幻」「花とアリス」「体温」「月に沈む」などがある。監督としては、岩井俊二や井筒和幸などと組むことが多かった。
撮影を手掛けたテレビドラマには、「世にも奇妙な物語」「彼女はピカソに恋してる」「ラブ・アゲイン」「聖者の行進」「美しい人」「真夏のメリークリスマス」「君が教えてくれたこと」「白い影」「First Love」「恋を何年休んでますか」「タスクフォース」「末っ子長男姉三人」「オレンジデイズ」などがある。
死因は、肝不全であった。52歳。