池野成

(いけのせい)
作曲家。東京音楽大学講師・東京藝術大学講師。ジャンルは、クラシック音楽・現代音楽・映画音楽など。

東京音楽学校や東京藝術大学で音楽を学び、1952年、管弦楽曲「序奏と交響的アレグロ」にて毎日音楽コンクール入賞を果たす。以後、著名な作曲家である伊福部昭に師事しながら、1954年に東宝株式会社のモノクロ・スタンダード映画「ゴジラ」にて音楽アシスタントを務め、1956年の映画「稼ぐ日」では楽曲を担当する。「座頭市」シリーズを始め、楽曲を担当した映画作品は150本に及ぶという。

クラシック音楽・現代音楽などの純音楽分野における作品には、上述した「序奏と交響的アレグロ」の他、「ダンス・コンセルタンテ」「ティンパナータ」「古代的断章」「ディヴェルティメント」「RAPSODIA CONCERTANTE」などがある。

また、映画音楽では、上述した「ゴジラ」や「稼ぐ日」、「座頭市」シリーズの他、「夜の河」「夜の蝶」「女子大学生・私は勝負する」「女は二度生まれる」「お嬢さん」「しとやかな獣」「花影」「箱根山」「娘と私」「キングコング対ゴジラ」「無宿者」「剣」「傷だらけの山河」「雁の寺」「肉体の学校」「花実のない森」「白い巨塔」「赤い天使」「女のみづうみ」「樹氷のよろめき」「牡丹燈籠」「眠れる美女」「荒い海」「妖怪大戦争」「陸軍中野学校・開戦前夜」「九尾の狐と飛丸」「誰のために愛するか」「涙のあとに微笑みを」「嫉妬」「黒の斜面」「ゴジラ VS キングギドラ」「ゴジラ VS メカゴジラ」「化粧」などがある。

死因は、肺癌であった。73歳。10年以上前より体調を崩しており、一線から退きつつ、日本からスペインに移住していた。

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