ヘルムート・グリーム

俳優(ドイツ)。ドイツ連邦共和国の北部にある港湾都市ハンブルクに生まれ、若き時代にはミュンヘンやウィーンなどで主に舞台俳優として活動。映画への出演は1960年代に入ってからで、以後、数々の作品に出演し、1970年代にかけて二枚目の俳優として人気を博した。

ヨーロッパの映画を中心に出演していたが、ハリウッドにも進出。代表的な出演作品には、ボブ・フォッシーが監督を務め、ベルリンを舞台にライザ・ミネリやマイケル・ヨークらが活躍するアメリカのミュージカル映画「キャバレー」がある。また、西ドイツ(当時)の映画「遙かなる熱風」(Bis zum Ende aller Tage)では、日中混血のダンサー「アンナ・スー」役を演じた日本の女優、若林映子とも共演している。

その他の出演作品に、ルキノ・ヴィスコンティが監督を務めたアメリカ資本によるイタリア・スイス・西ドイツの合作映画「地獄に堕ちた勇者ども」や、ラモント・ジョンソン監督、ブライアン・キース主演の戦争映画「マッケンジー脱出作戦」を始め、「ルードウィヒ/神々の黄昏」「さすらいの航海」「タタール人の砂漠」「パレスチナ」「戦場の黄金律」「秋のドイツ」「サン・スーシの女」「愛と戦いの日々 ロマノフ王朝・大帝ピョートルの生涯」「シューティング・スターズ」「殺しのプロット」「第2の勝利」「アンナの出会い」などがある。

ドイツ・ミュンヘンにて死去。死因などの詳細は不明。72歳。

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