照屋林助

(てるやりんすけ)
音楽家・歌謡漫談家・ヴォードヴィリアン(舞台にて芸を演じる者の意)。「テルリン」と呼ばれ親しまれ、沖縄ポップカルチャーの草分け的存在として、沖縄における戦後のエンターテインメントを牽引した。出身は、大阪府の大阪市大正区。琉球古典音楽・野村流の研究家である照屋林山の息子。沖縄県の著名な音楽バンドである「りんけんバンド」で三線・チェレンを担当し、リーダーも務める照屋林賢の父。また、モデル・女優・タレントで、ミス・ユニバース世界大会(2006年)で第2位を獲得したこともある知花くららは姪孫(てっそん、甥の子ども)にあたる。沖縄県・沖縄市の双方より文化功労賞を受賞。

CDとして発売された作品に、「沖縄漫談・平成ワタブーショウ」「67の青春」「てるりん・照屋林助作品集」「うちな〜ゆんたく・沖縄の笑い芸」「沖縄よろず漫芸・平成ワタブーショー」などがある。

何本かの映画にも出演しており、その作品には、石井輝男がメガホンを取り、高倉健が主役を演じた「網走番外地・南国の対決」を始め、沖縄を舞台にした「ウンタマギルー」「パラダイスビュー」「パイナップル・ツアーズ」などがある。

著書には、著名なジャーナリスト・ニュースキャスターであった筑紫哲也との共著「沖縄がすべて」を始め、「てるりん自伝」「沖縄地謡全集 – かぎやで風から唐船ドーイまで」「沖縄の神さまから贈られた言葉」などがある。

病院にて死去。死因は、糖尿病の合併症による肺炎であった。75歳。晩年は、糖尿病が悪化し、足の指が壊死するなどの状態でありながら、療養と共に講演活動などを続けていたという。

タイトルとURLをコピーしました