ガリー・ベルティーニ

指揮者(イスラエル)。オーストリアのウィーンで活躍したグスタフ・マーラーの交響曲演奏における世界的大家として知られている。その指揮は世界中から最大限の賛辞を受けており、イタリアの世界的な指揮者であるアルトゥーロ・トスカニーニに照らし、「トスカニーニの再来」とも言われて称えられた。

幼少時代にルーマニア王国領だったブリチェヴォからイスラエル・ヨルダン西部のパレスチナに移り、ヴァイオリンに触れる。その後、イタリア・フランスを始めとするヨーロッパに渡り、ミラノにある国立音楽大学のジュゼッペ・ヴェルディ音楽院(ミラノ音楽院)や、フランスの芸術大学であるパリ国立高等音楽院(パリ国立高等音楽・舞踊学校)、パリ大学の後継大学であるソルボンヌ大学などで指揮や作曲を学んだ。

イスラエルに帰国したあと、1958年に世界有数のオーケストラであるイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団で指揮者としてプロデビューを果たす。以後、ケルン放送交響楽団・首席指揮者、フランクフルト歌劇場総監督、パリ・オペラ座の指揮者などを務めながら、世界各国を回ってキャリアを積む。1978年にはイスラエルで最高の栄誉ある賞と言われているイスラエル賞を受賞。

日本にも深い関わりがあり、たびたび来日を果たしている他、1998年には公益財団法人東京都交響楽団(通称:都響)の音楽監督に就任している。その他、NHK交響楽団などの指揮も行った。

イスラエルのテルアビブにて死去。死因などの詳細は不明。77歳。直前まで元気な姿を見せており、急逝したとされる。

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