マリア・シェル

女優(オーストリア)。俳優・映画監督・映画プロデューサーであるマクシミリアン・シェルの姉。

オーストリアの首都であるウィーンに生まれ、作家であるスイス人の父と、女優であったオーストリア人の母を持つ。弟であるマクシミリアン・シェルも含めて、芸能や創作の世界に生きる一家であったと言える。

数々の映画やテレビドラマで活躍。1956年には、エミール・ゾラの同名小説を原作に、ルネ・クレマンが監督を務め、共演者にフランソワ・ペリエらがいるフランスのドラマ映画「居酒屋」にて主人公であるジェルヴェーズ・マッカール役を演じ、見事にヴェネツィア国際映画祭女優賞を獲得している。また、同作はアカデミー賞(外国語映画賞)にもノミネートされたが、惜しくも受賞は逃した。

その他の主な出演映画には、「かくて我が恋は終りぬ」「青い潮」「事件の核心」「ナポレオン」「白夜」「女の一生」「カラマゾフの兄弟」「縛り首の木」「愛の絆」「THE BLOODY JUDGE」「シマロン」「ザ・ツイスト」「オデッサ・ファイル」「スーパーマン」「ジャスト・ア・ジゴロ」「さすらいの航海」「サン・スーシの女」などがある。

また、テレビドラマ・テレビシリーズでは、「プレイハウス90」「火星年代記」「マーシャン・クロニクル」「サムソンとデリラ/愛と裏切りの伝説」などがある。

オーストリアの南に位置するケルンテン州の自宅にて死去。死因は、肺炎であった。79歳。

タイトルとURLをコピーしました