俳優(アメリカ)。メキシコ出身の女優・ダンサーであるマーゴの夫。俳優・声優であるエドワード・アルバート(エドワード・アルバート・ジュニア、もしくはエドワード・ローレンス・アルバートとも)の父。
声優・歌手・保険外交員・サーカス団員など職を転々としたのち、1938年にワーナーと契約の上、映画デビューを果たす。多様な役柄を巧みにこなし、独特の存在感を醸すバイプレイヤーとして様々な作品に出演したものの、脚光を浴びたのはそれよりずっとあとの1953年、グレゴリー・ペックとオードリー・ヘプバーンが共演した世界的な大ヒット映画「ローマの休日」で、ヒロインのアン王女を隠し撮りするカメラマン役を演じたことがきっかけだった。この役で、アカデミー賞助演男優賞にもノミネートされるが、惜しくも受賞はならなかった。また、若い頃に歌手をやっていただけあって、その歌声は素晴らしく、アカデミー賞授賞式においては歌を披露したという。
出演した主な映画には、上述のとおり出世作となった「ローマの休日」を始め、「ロイター特派員」「ボンバー・ライダー」「不時着結婚」「スマッシュ・アップ」「駆潜艇 PC-1168」「黄昏」「オクラホマ!」「コネチカット・ヤンキー」「攻撃」「明日泣く」「陽はまた昇る」「自由の大地」「悲愁」「抱擁」「史上最大の作戦」「ニューマンという男」「白馬奪回作戦」「荒野の女たち」「ふたり自身」「ザ・テイク」「ロンゲスト・ヤード」「マックQ」「ハッスル」「パトカー・ハイウェイ」「魔鬼雨」「エアポート’80」「フーリング」「ビール工場大パニック」「ドリームスケープ」「ブライアンの悪夢」「マッド・オフィス」「ブレンダ・スター」「灰色の疑惑」「新・ハダシの重役」「突撃!グリーン農場をとりもどせ」などがある。
また、出演した主なテレビシリーズには、「刑事コロンボ」「華麗な探偵ピート&マック」「農園天国」「スパイダーマン」「俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ」などがある。
主な受賞歴に、1972年の「ふたり自身」で厳格な父親役を演じ、見事に受賞を果たした全米映画批評家協会賞(助演男優賞)などがある。
自宅にて死去。死因は、肺炎であった。99歳。