舟橋和郎

(ふなはしかずお)
脚本家。かつて日本に存在した府である東京府の生まれ。作家・小説家で、文化功労者にも認定されている舟橋聖一の弟。十五大財閥の1つ、古河財閥の最高幹部である近藤陸三郎の孫。

明治大学卒業後、日本を代表する作家・小説家・劇作家である菊池寛の秘書や、徴兵制度による召集などを経て、1946年に脚本家デビュー。その際の作品は「彼と彼女は行く」であった。以後、数々の映画において脚本を手掛けるようになる。

脚本を手掛けた主な映画作品は、関川秀雄が監督を務め、東京映画配給が配給した1950年の戦争映画「日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声」(通称:「きけ、わだつみの声」)や、弓削太郎が監督を務めた1969年の戦争コメディ映画「与太郎戦記」(主演:フランキー堺)を始め、「雪夫人絵図」「風にそよぐ葦」「快感旅行」「猪突猛進せよ!!」「処女が見た」「雪夫人絵図」「雁の寺」「夜のいそぎんちゃく」「くちづけ」「花実のない森」「剣」「兵隊やくざ(シリーズ)」「陸軍中野学校・密命」「おんな番外地(シリーズ)」「悶え」「夜の歌謡(シリーズ)」「東京博徒」「黒の凶器」「スパイ」「ぽんこつ」「監獄への招待」「怪談おとし穴」「可愛いくて凄い女」「喜劇急行列車」など、多数に上る。

著書に、「回想の日本映画黄金期」「シナリオ作法四十八章」「兄 舟橋聖一の素顔」など。

受賞歴に、シナリオ賞(1950年)、シナリオ功労賞(1991年)など。

死因などの詳細は不明。86歳。

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