リチャード・フライシャー

映画監督(アメリカ)。ニューヨーク州・ニューヨーク市にあるブルックリン区の出身。ブロードウェイに設立された映画・アニメーションの企画・制作会社「フライシャー・スタジオ」の創始者であるマックス・フライシャーの息子。

精神科医を目指していたが、コネチカット州ニューヘイブンに本拠を構えるイェール大学の演劇大学院で学び、映画監督となった。監督としての銀幕デビューを果たした1年後の1947年、「Design for Death」にてアカデミー賞(長編ドキュメンタリー映画賞)を受賞するという快挙を成し遂げ、早くもその才能の片鱗を示す。

その後、ジュール・ヴェルヌのSF小説「海底二万里」を原作として、ウォルト・ディズニーが制作した作品「海底二万哩」や、ハリー・クライナーが脚本を手掛け、ソウル・デイヴィッドが制作を務めた「ミクロの決死圏」など、数々の映画を監督した。爆発的な人口増加によって、食料品が宝石や貴金属以上の貴重品となり、特権階級と一般市民との格差が暴力的なまでに激しくなった未来社会を描いたSFサスペンス映画の衝撃作「ソイレント・グリーン」も彼の監督作品。

監督した主な映画に、上述した「海底二万哩」「ミクロの決死圏」「ソイレント・グリーン」といった代表作を始め、「ボディ・ガード」「ニューヨーク大騒動」「カモ」「静かについて来い」「替え玉殺人事件」「札束無情」「夢去りぬ」「ロデオの英雄」「フォート・ブロックの決斗」「強迫」「ならず者部隊」「ドリトル先生不思議な旅」「トラ・トラ・トラ!」「ヴァイキング」「見えない恐怖」「ラスト・ラン」「マジェスティック」「マンディンゴ」「王子と乞食」「スパイクス・ギャング」「ゲバラ!」「ジャズ・シンガー」「悪魔の棲む家 PART3」「キング・オブ・デストロイヤー」「アシャンティ」「おかしなおかしな成金大作戦」「レッドソニア」などがある。

著書に、「マックス・フライシャー – アニメーションの天才的変革者」など。

病院にて死去。死因は老衰とされているが、詳細は不明。89歳。

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