鶴見和子

(つるみかずこ)
社会学者。専門は比較社会学や国際関係論。上智大学名誉教授。政治家・官僚であった鶴見祐輔の娘。哲学者・評論家・活動家である鶴見俊輔の姉。

トロント大学客員教授・ブリティッシュコロンビア大学客員教授・ブリティッシュコロンビア大学助教授・成蹊大学助教授などを経て、1966年、プリンストン大学社会学博士号取得。その後、上智大学外国語学部教授、上智大学国際関係研究所員などを歴任、1982~1984年には上智大学国際関係研究所所長も務めた。

民俗学者で、大日本帝国憲法下で官僚を務めた柳田國男や、民俗学者・生物学者・博物学者である南方熊楠らの研究でも有名。また、趣味の一環として、15歳より佐佐木信綱の門下に入り短歌を学んだ他、花柳徳太郎の下で踊りも嗜んだ。

著書(編著・共著を含む)に、「パール・バック」「父と母の歴史」「デューイ・こらいどすこおぷ」「ステブストン物語」「好奇心と日本人」「南方熊楠」「生活記録運動のなかで」「暮らしの流儀」「南方曼陀羅論」「内発的発展論の展開」「女書生」「コレクション鶴見和子曼荼羅」「脳卒中で倒れてから – よく生きよく死ぬために」「斃れてのち元まる」「南方熊楠・萃点の思想」「言葉果つるところ」「きもの自在」「おどりは人生」「患者学のすすめ」「いのちを纏う」「米寿快談」「「内発的発展」とは何か」「南方熊楠の謎」「エンピツをにぎる主婦」「エンピツをにぎる主婦」「ひき裂かれて」「仲間のなかの恋愛」「日本人の宗教心」「内発的発展論」「内発的発展と外向型発展」「歌集 花道」「歌集 回生」「鶴見和子 対話まんだら」などがある。

受賞歴に、南方熊楠賞・毎日出版文化賞・朝日賞など。

死因は、大腸癌であった。88歳。10年半程前に遡る1995年12月には、自宅にて脳出血に倒れ、左片麻痺のため車椅子生活となっていた。

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