(こぐれまさお)
作家。主に、児童文学作家として、0歳から10代前半をターゲットの中心とした児童文学を手掛ける。
群馬県の中南部にある前橋市の出身。群馬県立前橋商業高等学校を卒業後、1959年に「光をよぶ歌」にて、毎日新聞が主催する児童小説コンクールの入選を果たすなど、弱冠20歳にして頭角を現す。
単行本デビューは、1962年の「ドブネズミ色の街」で、産経児童出版文化賞(当時の表記は「サンケイ児童出版文化賞」)の推薦となった他、NHKにおいてドラマ化もされた。なお、このドラマは、NHK放送総局長賞、国際放送カトリック協会賞、ウンダ賞(モンテカルロ国際テレビ祭審査員特別賞)など、数多くの賞を獲得している。以後、軽妙な笑いを交えた作品からノンフィクションや社会的作品まで、幅広いジャンルにおいて数々の名作を生み出す。1992年から2006年までは社団法人日本児童文学者協会の理事長を務め、その後、会長に就任。
上述した「光をよぶ歌」や「ドブネズミ色の街」を始め、主な著作では、「かっぱ」シリーズ3部作とされる「かっぱ大さわぎ」「かっぱびっくり旅」「クウとてんぐとかっぱ大王」が代表的である。その他、「赤とんぼの歌」「ドブネズミ色の街」「ブタのいる町」「びりっかす」「くるみやしきのにちようび」「二ちょうめのおばけやしき」「はじめてひこうきにのったよ」「ひまねこさんこんにちわ」「シャクシャインの戦い」「子どもの伝記・一休」「ブータンの朝日に夢をのせて」など、多数。
また、「かっぱ」シリーズは、2007年に原恵一監督によって映像化され、アニメーション映画「河童のクゥと夏休み」として公開された。
受賞歴に、日本児童文学者協会賞、赤い鳥文学賞などがある。
死因は、肺癌であった。67歳。