熊井啓

(くまいけい)
映画監督。特に社会派映画の分野において、20世紀の日本映画界を代表する巨匠監督の1人。ポプリ研究家・随筆家(エッセイスト)である熊井明子の夫。紫綬褒章・勲四等旭日小綬章受章者。

監督や脚本を手掛けた主な映画に、「帝銀事件・死刑囚」「黒部の太陽」「忍ぶ川」「サンダカン八番娼館」「北の岬」「日本列島」「天平の甍」「海と毒薬」「千利休」「式部物語」「ひかりごけ」「深い河」「日本の黒い夏 – 冤罪」「海は見ていた」「愛する」「霧笛が俺を呼んでいる」「邪魔者は消せ」「七人の挑戦者」「鉄火場の風」「太陽と星」「ひとりぼっちの二人だが 」「追跡」「アリバイ」「空の下遠い夢」などがある。

主な受賞歴に、日本映画監督協会新人賞、芸術選奨文部大臣賞、キネマ旬報ベスト・テン(脚本賞)、キネマ旬報ベストワン(監督賞、日本映画監督賞)、ブルーリボン賞(新人賞、監督賞)、毎日映画コンクール(大賞、監督賞、日本映画優秀賞、特別賞)、ベルリン国際映画祭(OCIC賞、銀獅子賞、銀熊賞、特別国際功労賞(ベルリナーレ・カメラ))、アジア太平洋映画祭(最優秀作品賞)、シカゴ国際映画祭(銀賞)、日本映画批評家大賞(作品賞)など、多数。

著書に、「映画の深い河」「映画を愛する」「映画と毒薬」「黒部の太陽」「日本の黒い夏」「私の信州物語」など。

病院にて死去。死因は、クモ膜下出血であった。76歳。自宅にて倒れているのを発見され、病院に救急搬送された。一時は意識を取り戻したものの、5日後に息を引き取った。新作の準備を進めている最中のことであり、生涯現役を貫いた。

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