(よこやまたいぞう)
漫画家。同じく漫画家で、アニメーション作家も務める横山隆一の弟。紫綬褒章・勲四等旭日小綬章受章者。
個性的な画風とインパクトのある風刺が持ち味。毎日新聞・週刊新潮に連載された風刺漫画「プーサン」や、朝日新聞に連載された「社会戯評」などが特に知られている。特に、毎日新聞にて連載していた「プーサン」は高い人気を博していたが、その内容の過激さからか描き直しを命じられることが多く、嫌気が差してやめたという。しかしながらその後、週刊新潮にて6コマ漫画として復活した。さらには、その人気の高さゆえ、1953年に市川崑監督・東宝株式会社制作で映画化もされている。出演は、伊藤雄之助・越路吹雪・八千草薫など。本人もカメオ出演を果たした。なお後年は、旧態依然とした画風や定見のない政治風刺漫画として皮肉られることもあった。
主な作品には、上述した「プーサン」や「社会戯評」を始め、「太平楽人物記」(漫画讀本)、「新・人物戯評」(週刊サンケイ)などがある。
受賞歴に、菊池寛賞(1954年「プーサン」にて)などがある。
自宅にて死去。死因は、肺炎であった。90歳。