(あおきりゅうざん)
陶芸家。同じく陶芸家である青木清高の父。日本芸術院会員。文化勲章受章者。文化功労者。
元々は中国の寺院で用いられていた茶道具の1つで、鉄分の多い「天目」という釉薬(天目釉)をかけて焼くことで優れた保温性を有する陶器製の茶碗「天目茶碗」を数多く生み出したことで有名。純白の生地の上に赤色や青色で繊細な絵を描く「色絵磁器」で知られる佐賀県西松浦郡有田町に生まれながら、あえて黒を基調とした漆黒作品にこだわり、新しい陶芸の世界を創生した。
社団法人日展評議員、社団法人日本現代工芸美術家協会理事、社団法人日展理事・常務理事、社団法人日本現代工芸美術家協会副会長などの要職を歴任。2000年には、佐賀大学美術科の客員教授にも就任した。
主な作品に、「花紋染付大皿」「豊」「激浪」「豊延」「豊容」「豊和」「天目韻律」「胡沙の舞」「青韻の詩」などがある。
主な受賞歴に、日展特選、西日本文化賞、日本芸術院賞、現代工芸美術展会員賞、同美術展文部大臣賞などがある。
死因は、肝臓癌であった。81歳。