(かねだりゅうのすけ)
俳優。日本の記事やコンテンツでは「金田竜之介」と表記されることも多い。俳優である金田拓三の父。
大阪市立大学の前身である都島工業専門学校を卒業後、かつて大阪に存在した劇団「青猫座」にて活動していたが、実は子役として5歳頃より舞台などで活躍しており、既にキャリアは相当なものであった。その縁からか、徐々に大阪のテレビ局各社より声が掛かり、ドラマなどに出演するようになる。以後、テレビドラマを始め、数々の映画や舞台に出演。特に時代劇における悪役キャラとして広くお茶の間に知られることとなった。
出演した主な舞台には、「ピーターパン」「罠」「オグリ」「南総里見八犬伝」「マイ・フェア・レディ」「ハムレット」「あげまん」「わたくしです物語」「ロミオとジュリエット」「ヤマトタケル」「新・三国志II」「明日の幸福」「ベガーズ・オペラ」「新・水滸伝」「黒革の手帖」など、多数。
出演した映画には、「悪名十八番」「座頭市あばれ火祭り」「博徒一代・血祭り不動」「華麗なる一族」「不連続殺人事件」「犬神家の一族」「日本の黒幕」「戦場のメリークリスマス」「ぼくらの七日間戦争」「必殺!ブラウン館の怪物たち」「ゴジラ vs ビオランテ」「修羅の伝説」「あげまん」「スーパーの女」「恋する彼女、西へ。」「交渉人 – 真下正義」「落語娘(遺作)」など、多数。
出演したテレビドラマには、「命美わし」「足は暖かかった」「暑中お見舞い申し上げます」「ぼくの妹に」「突風」「はじめての休日」「ここに人あり」「さむさ」「離れ猪」「釜ヶ崎」「天と地と」「赤穂浪士」「元禄太平記」「国盗り物語」「独眼竜政宗」「春日局」「秀吉」「風雪」「燃ゆる白虎隊」「あね、いもうと」「妻よ語れというか」「銭形平次」「風」「雪之丞変化」「恋人はLサイズ」「オランダおいね」「大岡越前」「水戸黄門」「江戸を斬る」「お祭り銀次捕物帳」「必殺仕掛人」「必殺からくり人」「隼人が来る」「アイフル大作戦」「斬り抜ける」「悪魔のようなあいつ」「非情のライセンス」「Gメン’75」「夜明けの刑事」「暴れん坊将軍」「雲霧仁左衛門」「七人の刑事」「混浴露天風呂連続殺人」「江戸の用心棒」「御宿かわせみ」「セーラー服と機関銃」「意地悪ばあさん」「三匹が斬る!」「鬼平犯科帳」「そして戦争が終った」「あんみつ姫」「遠山の金さん」「君の名は」「女系家族」「39歳の秋」「腕におぼえあり2」「新幹線をつくった男たち」「あゝ離婚式」「喰いタン」「東京タワー 〜 オカンとボクと、時々、オトン 〜」「地獄の沙汰もヨメ次第」「十津川警部(シリーズ)」など、枚挙に暇がない。
受賞歴に、松尾芸能賞(優秀賞)、放送作家協会賞、文化庁長官賞、菊田一夫演劇賞、日本放送作家協会男性演技者賞など、多数。
著書に、「ちょっとやれないヨーロッパで2度も芝居をやってきた」「四十四年目の役者」など。
埼玉県草加市にある病院にて死去。死因は、腎不全であった。80歳。足の爪を切る際に深爪をしたことが原因で蜂窩織炎となり入院、翌日には敗血症を発症し、さらに4日後に腎不全で亡くなってしまったという。