藤沢秀行

(ふじさわひでゆき)
囲碁棋士。名誉棋聖。昭和時代を代表する棋士の1人で、名前の漢字を音読みして「しゅうこう」と呼ばれ親しまれた。史上最年長でタイトルを保持するなど、数々の輝かしい実績を持つ。また、その巧みな戦略と豊富な知識を活かして数多くの著書も発表している。紫綬褒章・勲三等旭日中綬章受章者。

棋聖(6期)・王座(5期)・名人(2期)・天元(1期)を始め、獲得したタイトルは23にも及び、プロとしての通算成績は、852勝・649敗・8持碁。「秀行軍団」と呼ばれるメンバーと共に合宿を催すなど、後進の育成にも尽力した。

1998年、年齢を理由に引退を発表するも、その後も独自の段位免状を発行して日本棋院から除名されたりと(後に復帰)、晩年まで囲碁業界に影響を与え続けた。

著書に、「藤沢秀行囲碁学校」「丈和」「芸の探求(シリーズ)」「藤沢秀行名誉棋聖への道」「わたしならこう打つ」「囲碁発陽論」「秀行の世界」「藤沢秀行の碁の急所この一手」「棋聖秀行の碁」「秀行百名局」など。その総数は、100冊を優に超えるという。

また、本人の半生を描いたエッセイ(随筆)などの作品に、「八方破れ人生 – 天才勝負師の戦陣訓」「芸の詩 – 棋聖秀行囲碁放談」「耐えて勝つ!」「人生の大局をどう読むか」「人生、意気に感ず」「碁打秀行 ~私の履歴書」「野垂れ死に」など、多数。

死因は、誤嚥性肺炎であった。83歳。

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