若杉弘

(わかすぎひろし)
指揮者。外交官である若杉要の息子。声楽家・メゾソプラノ歌手・音楽教育者である長野羊奈子の夫。音楽・文芸・美術など、アートや芸術における様々なジャンルにおいて優れた功績を残した人物を称えるための栄誉機関及び国立アカデミーである「日本芸術院」会員。NHK交響楽団正指揮者。桐朋学園大学特任教授。東京芸術大学名誉教授。

幼少時代からバレエ・演劇・オペラ・ピアノなど、音楽を中心とした芸術分野に親しむ生活を送る。学業では、東京都渋谷区にある慶應義塾幼稚舎(小学校)から始まり、中学・高校・大学と一貫して慶應義塾に通う。しかしながら、音楽に対する強い想いを胸に、慶應義塾大学を中退。東京都台東区に本拠を構える国立大学・東京藝術大学に入学し、伊藤栄一、齋藤秀雄、畑中良輔らに師事。卒業後、NHK交響楽団指揮研究員などを経て、1963年に東京交響楽団を指揮して公演デビューを果たす。以後、1977年にケルン放送交響楽団首席指揮者として迎えられたほか、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ボストン交響楽団、バイエルン放送交響楽団、モントリオール交響楽団など、世界的な著名オーケストラにて数々のタクトを振る。

その後も、NHK交響楽団正指揮者や新国立劇場オペラ芸術監督など、指揮者・音楽家として数々の要職を歴任。亡くなるまで、日本のみならず世界を舞台に活躍した。

主な受賞歴に、モービル音楽賞、毎日芸術賞、朝日賞、芸術選奨文部大臣賞、サントリー音楽賞、日本芸術院賞など、多数。

東京都内にある病院にて死去。死因は、多臓器不全であった。74歳。

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