田辺一鶴

(たなべいっかく)
講談師。観衆に対し、歴史ものや軍記ものなどの読み物を読み聴かせる日本の伝統芸能「講談」を行う1人として有名。講談師が所属する団体である講談協会に所属し、常任理事・監事を務めた。

「髭の先生」と呼ばれ、鼻の下から2つに分かれて顎下まで伸びる白く長い髭がトレードマーク。オリンピックに参加したすべての国を読み上げる講談「東京オリンピック」や、アメリカ・ロサンゼルスで披露した「イチロー物語」などが特に知られている。その他の作品に、「高橋尚子物語」「水木しげる物語」など。

テレビを始めとしたメディアにもたびたび出演した。その番組には、「ステージ101」「日本の話芸」「講談大会」(NHK)や、「芸能人オールスター夢の球宴」「3分勝負15ラウンド」(フジテレビ)、「元祖どっきりカメラ」(日本テレビ」などがある。また、「宇宙刑事シャイダー」「一心太助」「必殺仕業人」といったドラマにも出演歴がある。

「ポークサラダ兄ィ」「一鶴のある愛の詩」といった歌も発表し、シングルとして発売されていた(1972年)。

東京都内にある病院にて死去。死因は、肺炎であった。80歳。

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