多田富雄

(ただとみお)
免疫学者・作家・文筆家・随筆家(エッセイスト)。東京大学名誉教授(専門は、分子生物学・免疫学)。医師である多田式江の夫。瑞宝重光章受章者。文化功労者。

著書(共著・編著を含む)に、「免疫の意味論」「イタリアの旅から」「ビルマの鳥の木」「独酌余滴」「私のガラクタ美術館」「懐かしい日々の想い」「わたしのリハビリ闘争」「寡黙なる巨人」「ことばのかたみ」「残夢整理・昭和の青春」「寛容のメッセージ」「能の見える風景」「多田富雄のコスモロジー」「多田富雄新作能全集」「白洲正子を読む」「免疫学個人授業」「人間の行方」「私はなぜ存在するか」「老いとは何か」「露の身ながら」「懐かしい日々の対話」「言魂」「花供養」「邂逅」「生と死の様式」「生命」「ほたるの本」「老いの様式」など、多数。

そのほか、「無明の井」「一石仙人」「原爆忌」「望恨歌」など、能の作品も手掛けていたことで知られている。

免疫学者としての受賞歴に、野口英世記念医学賞、朝日賞、エミール・フォン・ベーリング賞、持田記念学術賞などがある。また、文筆家・随筆家(エッセイスト)としては、日本エッセイスト・クラブ賞、大佛次郎賞、小林秀雄賞などがある。

後年は、随筆家(エッセイスト)である白洲正子と親交が深いことでも知られた。

死因は、前立腺癌による癌性胸膜炎であった。76歳。9年程前には脳梗塞を患い、右半身が不随となっていたものの、以後も執筆活動を中心に精力的に仕事を継続していた。

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