ケヴィン・マッカーシー

俳優(アメリカ)。「ケビン・マッカーシー」と表記されることも多数。作家・批評家であるメアリー・マッカーシーの弟。

数々の映画にて主役を熱演しお茶の間の人気を博したほか、名バイプレイヤーとして存在感を放ちながらストーリーを引き立てる貴重な役柄も巧みに演じた。

ミネソタ大学在学中に演劇に関心を持ち、卒業後、1938年にアメリカ合衆国・ニューヨークのマンハッタンにてブロードウェイデビュー。

その後、アーサー・ミラーの同名舞台を映像化し、ラズロ・ベネディクが監督を務めた1951年の映画「セールスマンの死」でのビフ役が銀幕デビューを果たしたものとされているが、このとき既に37歳。遅咲きのスターとなった。しかしながら、この作品にていきなり、アカデミー賞の前哨戦として毎年大きな注目を集めるゴールデングローブ賞(新人男優賞)を受賞。同作品では、アカデミー助演男優賞にもノミネートされたが、惜しくも受賞はならなかった。

アンドリュー・デイヴィスが監督・脚本を手掛け、アンディ・ガルシアやアラン・アーキンが出演した1995年の映画「悪魔たち、天使たち」では、リード・タイラー役を演じ高評価を得た。なお、この作品には、とんねるずの石橋貴明もヨシ・タカムラ役として出演している。

出演した主な映画には、上述した「セールスマンの死」や「悪魔たち、天使たち」を始め、「ボディ・スナッチャー」「荒馬と女」「恋のマネー・ゲーム」「ホテル」「カンサス・シティの爆弾娘」「荒野の三悪党」「ピラニア」「ハウリング」「蜃気楼」「インナースペース」「トワイライトゾーン」「ホワイトハウス狂騒曲」「EVE(イヴ)」「パロディ放送局UHF」「マチネー/土曜の午後はキッスで始まる」「グーリーズ3・女子寮襲撃」「不倫法廷」「遺産相続は命がけ!?」「理由」「ルーニー・テューンズ – バック・イン・アクション」「地獄の片道切符」「恋するアナベル」「スリップストリーム」などがある。

また、出演した主なテレビドラマには、「ハニーにおまかせ」「特攻ギャリソン・ゴリラ」「トワイライトゾーン」「スパイ大作戦」「ブレイン・コントロール」「刑事コロンボ」「地獄のシスター – 復讐の銃弾」「デッドリー・インテンション」「特攻野郎Aチーム」「セカンドインパクト」「ハリウッド・ナイトメア」「アダムス・ファミリー/サン再結集」「レイティング・ゲーム」「プア・リトル・リッチ・ガール」「名探偵・ダウリング神父」などがある。

晩年まで現役の俳優として活躍を続け、上述した映画「恋するアナベル」や「スリップストリーム」は90歳を過ぎてから出演した作品である。

アメリカ合衆国マサチューセッツ州・ケープコッドにある病院にて死去。死因などの詳細は不明。96歳。

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