安本莞二

(やすもとかんじ)
脚本家。映画・テレビドラマの脚本を数多く手掛けた。

特に、20世紀後半、TBS系列で放送された大映テレビ制作のテレビドラマにおいて多数の脚本を担当。ヒット作品を次々と生み出した。そのほか、森一生が監督を務め、松方弘樹が主役を演じた1970年のアクション映画「皆殺しのスキャット」でも、高岩肇とともに脚本を手掛けた。

脚本を担当したそのほかの映画には、「サンクチュアリ」「愛の嵐の中で」「星と嵐」「タリラリラン高校生」「裸でだっこ」「でんきくらげ・可愛い悪魔」「女賭博師丁半旅」などがある。

また、テレビドラマでは、1979年から1982年にかけてTBS系列で放送され、国広富之や松崎しげる、志穂美悦子らの出演で話題を集めた刑事アクションドラマ「噂の刑事トミーとマツ」や、1985年にTBS系列で放送され、当時トップアイドルであった小泉今日子が初主演し、風間杜夫、賀来千香子、長門裕之石立鉄男宇津井健ら錚々たる俳優陣の共演で人気を博した「少女に何が起こったか」などが代表的。

そのほか、「赤い激突」「赤い激流」「赤い死線」「赤い衝撃」といった「赤い」シリーズを始め、「夜明けの刑事」「遊びじゃないのよ、この恋は」「秘密のデカちゃん」「山岳ミステリー(シリーズ)」「私の愛した女」「探偵・左文字進(シリーズ)」「スチュワーデス物語」「十津川警部(シリーズ)」など、多数。

死因は、大動脈解離であった。66歳。67歳の誕生日を迎えるはずだった僅か10日程前に亡くなった。

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